プーリ(Pulley)をモデリングする
プーリ(Pulley)とは
プーリは、ベルトから受け取った動力をシャフトに伝達するための円盤状の部品です。
動力を伝達する2つの軸の間隔が、比較的大きい時、ベルトなどによる巻掛け伝達装置が使われます。
ベルトの形状に合わせてプーリにもいくつかの型があります。伝達する力の大きさ、回転数により、シャフトやプーリーの大きさ、ベルトの種類を選定する必要があります。
歯車やチェーンによる動力伝達よりも駆動音が小さくなる傾向があります。
Vプーリ(V-pulley)
Vベルトに対応するVプーリは、くさび効果によって少ない張力で大きな駆動力を伝達することができます。そのため、中心距離が短くても滑りが少なく、振動も少ないなどの多くの優れた点があります。
Vベルトの断面は、台形の形状で、JIS K 6368では、3種類の形状があります。呼び番号により、ベルトの長さや許容差が規定されています。
細軸Vプーリは、一般に鋳鉄製(FC200)が用いられ、JIS B 1855に形状・寸法の規定があります。
Vプーリの形状は、平板型とアーム型があり、ハブの市により、1型から4型に分類されています。
歯付きプーリ(synchronous pulley)
歯付ベルトと歯付きプーリを使うことで、歯の噛合により、正確な速度伝達比で、振動の少ない動力伝達ができます。歯付ベルトには、歯のピッチにより5種類があり、歯形形状、寸法、呼び幅、呼び長さがJIS K 6372に規定されています。
歯付きプーリの歯型には、インボリュート歯形と直線歯形があります。標準歯数は、10~120枚の29種類があります。歯付ベルトの種類に応じて、ピッチ円直径と歯先円直径が規定されています。JIS B 1856
歯付きプーリには、歯の両側にフランジがあるもの、片側にフランジがあるもの、フランジがないものがあります。プーリの呼び径は、歯付ベルトに対応した、最小歯形によって規定されています。
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プーリ(Pulley)のモデリング
プーリは、機械要素であり、多くの場合汎用品を使用します。そのため、CADデータが入手できる事が多いので、新たにモデリングする機会は少ないと思います。
しかし、CADデータが入手できない場合、特殊形状のプーリを作成する場合、あるいは、ホビー用途で、3DプリンターやNCルーターを用いて自作する場合には、プーリをモデリング死体倍があります。
また、プーリーは、かんたんな形状ですので、3D-CADのモデリング操作を習得するためのチュートリアルとして、プーリーをモデリングするという、場合もあるかと思います。