プーリー(Pulley)のモデリング V プーリ 315
実際の図面が演習で利用できる場合は、それを使えば問題ありませんが、利用できない場合、機械部品の3D-モデリングは、それぞれの3D-CAD向けの入門書を読んだ後は、設計製図演習書などで紹介されている図面やJISから得られる情報、機械要素の図面を元に、ひたすらモデリングを行うと良いと思います。
FreeCADを使ったモデリングは、FreeCADの不具合や機能不足に衝突しないように、モデリング・ルートを探索する必要があります。そのため、1度、モデリングを行って、不具合や機能不足を確認し、その後、それを避けるルートで、再度、モデリングを行い、問題なくモデリング・ルートでモデリングを行う必要があります。これを繰り返すことで、FreeCADを使って問題なくモデリングするルートが類推できるようになります。
形状ごとに、モデリング手順を決めて覚えてしまうことが早く、間違いを少なくモデリングするコツです。
FreeCADを使ったスポークを持つVプーリ(V pulley)のモデリング
V-プーリーでは、溝部の形状が重要になります。
図面があれば、図面通りに、図面がなければ、JIS B 1855を参考に、利用するVベルトの種類とプーリーの径により、溝部の角度を決定します。
軸が接続する中央の部分は、ハブと呼ばれ、4種類のハブの形状があります。ここでモデリングするV-プーリは、1型になります。
4つのスポーク部分だけをパターン複写で作成しプーリをモデリングします。このモデリング方法だと、スポークの両端の部分のフィレットは、それぞれ追加する必要があります。
4分の1だけモデリングし、全体をパターン複写し、軸穴とキー溝だけを後から作成し、プーリをモデリングする
4分の1だけモデリングし、全体をパターン複写すると、スポークの両端のフィレットを、1つのスポークだけに追加するだけですみます。
FreeCADのパターン複写は、制約が多く、癖があるので、どう使って、モデルを作成するか悩ましいところがあります。