FreeCADは、パラメトリックモデリングが可能な、3D-CADです。パラメトリックモデリングが可能な、3D-CADでは、平面形状を描く際に、拘束という概念を使用します。この概念により、2D-CADで作図する際に、必要な、図形の知識が必要とすることなく複雑な形状を描くことができます。 例えば、交差している2つの線それぞれに、正接する円を描く場合、多くの2D-CADでは、2つの線と描く円の直径や半径を利用して、円の中心の位置を求めてから、円を描く必要があります。パラメトリックモデリングが可能な、3D-CADでは、拘束という概念を導入したことにより、CADが、計算して、円を描いてくれます。
拘束は、円や直線などのジオメトリの相互の位置関係を指定する機能です。 この機能をうまく使うことで、描いた形状を後から数値を入れ替えて、変更することができます。機械要素などのよく似た、大きさが異なる形状を大量に作成する必要があるときに威力を発揮します。
拘束ツール
拘束 (Constraint)を指定するためのツールです。寸法や位置関係を設定するために使用します。
オブジェクト上の点 (PointOnObject)

線、円弧や軸のような、他のオブジェクト上にある、点であることを示します。この点は、線のオブジェクト上で自由に動きます。
垂直 (Vertical)

直線が、垂直であることを示します。
水平 (Horaizonal)

直線が、水平であることを示します。
平行 (Parallel)

2つ以上の線が、水平の位置関係であることを示します。
直行 (Perpendiculer)
2つの直線の位置関係が、直行している(90°)の関係であることを示します。
正接(Tangent):
円や円弧に接していることを示します。
等価 (EqualLength)

同じ大きさであることを示します。直線で使用すると直線の長さ、円や円弧で使用すると同じ半径であることを示します。
ブロック拘束(Constrain Block)[v 0.17]

一つの拘束で、その場所の幾何学的な要素をブロック化できます。
固定(Lock)

原点を基準として垂直距離と水平距離を設定することによって、拘束します。取り込んだDxfデータなどをそのまま変更せずに使うときに便利です。
距離(Length)

2つの点の間の距離を指定します。
半径 (Radius)

選択した円弧や円の半径を指定します。
内側の角度(Internal Angle)

選択した2つの線の内角を指定します。
スネルの法則(Snell's Law)[v 0.15]

接点を通過する光線をシミュレーションするために、屈折法に従う2本の線を拘束します。
内部の位置合せ(Internal Alignment)

選択された図形(例えば楕円の主軸になる線)に、選択された要素を一列に並べます。
拘束を切り換える(Toggle Constraint)[v0.16]

ツールバーや選択した拘束を参照モードに/参照モードから切り替えます。
公式ドキュメント
